INDEX
ワキガ治療とは
ワキガ(腋臭症)とは、腋のアポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚の常在菌によって分解され、独特な強いにおいを発する状態です。特に日本人のように体臭が少ない文化圏では、本人にとっても周囲にとっても悩みの種となることが多く、医学的な治療の対象となります。
当院では、アポクリン腺自体を物理的に取り除く根治的な方法を中心に、以下の2種類の手術法を行っています。
シェービング法
皮膚を切開せず、小さな傷から専用の器具でアポクリン腺を削り取る方法
剪除法(せんじょほう)
皮膚を切開し、アポクリン腺を目視下で丁寧に除去する方法
こんな方におすすめ
- 自分の腋のにおいが気になって日常生活に支障を感じている方
- シャツの黄ばみ・においが気になる方
- 一時的な治療ではなく、根本的に改善したい方
当院のこだわり
目視下での徹底除去(剪除法)と細やかな剃刃操作(シェービング法)
アポクリン腺の分布や密度は個人差があるため、目視または感触で確認しながら、過不足なく除去する技術を重視しています。
術後の圧迫固定・感染予防まで徹底サポート
施術後の皮膚がずれたり腫れたりしないように、適切な圧迫管理と抗菌処置を徹底。トラブルを最小限に抑えます。
傷跡を最小限に抑える切開・縫合技術
剪除法では特に、自然な腋のシワに沿った切開を行い、縫合も丁寧に仕上げることで、術後の傷跡をできる限り目立たなくしています。
施術方法
シェービング法
局所麻酔下で、腋の皮膚を数mm切開し、専用器具を皮膚裏に挿入して、アポクリン腺を削ぎ取る方法です。皮膚の表面を温存しつつ、傷跡をほとんど残さずににおいの元を除去できる点が特徴です。
適応
においの程度が軽度〜中等度、皮膚が薄めの方
剪除法
局所麻酔後、腋の中央部を3〜4cmほど切開し、皮膚の裏側を丁寧に剥離したうえで、目視でアポクリン腺を一つひとつ取り除く方法です。再発リスクが最も少なく、重度の方に適した根治的な治療法とされています。
適応
中等度〜重度の方、再発リスクを避けたい方、確実な効果を求める方
治療の流れ
-
01
診察・適応判断
においの強さ・皮膚の厚み・体質を確認し、術式の選定を行います。
-
02
施術(局所麻酔)
選択された術式に応じてアポクリン腺を除去します。手術時間は約30〜60分です。
-
03
圧迫固定・帰宅
術後はガーゼと専用の圧迫バンドでしっかり固定し、そのままご帰宅いただきます。
-
04
術後診察
術後1〜2回の通院で経過確認と抜糸(剪除法の場合)を行います。
基本情報
- 所要時間
- 30〜60分程度(術式により異なる)
- 麻酔
- 局所麻酔
- 通院
- シェービング法は原則1回、剪除法は2〜3回程度(抜糸含む)
- ダウンタイム
- ・シェービング法:腫れ / 内出血が2〜3日、日常生活は翌日から可能
・剪除法:腫れ / 内出血 / 固定あり。1週間程度は安静推奨 - シャワー・洗髪
- 翌日から可(腋は濡らさず)
- 運動・入浴
- 術後1週間程度は控えてください
- 術後経過
- 固定期間後、内出血や腫れは徐々に軽減します。においは術後すぐに減少し、1ヶ月〜数ヶ月で安定します。
料金表
シェービング法
- モニター価格
- ¥138,600
- 通常
- ¥198,000
剪除法
- モニター価格
- ¥241,500
- 通常
- ¥345,000
※料金は全て税込価格です。
よくあるご質問
- Q 再発することはありますか?
-
A
シェービング法はアポクリン腺の取り残しが原因で再発の可能性がありますが、剪除法では極めて低く抑えられます。
- Q 傷跡は目立ちますか?
-
A
シェービング法はほぼ残りません。剪除法では腋のシワに沿った傷が残りますが、時間とともにかなり目立たなくなります。
- Q 手術は何歳から受けられますか?
-
A
思春期以降で、においの悩みが日常に影響を与えている方であれば受けていただけます。